残便感 痙攣性便秘

残便感につながる「痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)」とは

残便感,痙攣性便秘

 

残便感は、便秘によって引き起こされがちです。便秘と言ってもいろいろと種類があり、便秘と下痢を繰り返している・・そんな症状に悩まされている人は習慣性便秘の一種「痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)」かもしれません。

 

痙攣性便秘は、ストレスや不規則な生活などが原因で起きる便秘です。

 

痙攣性便秘の原因や特徴を見ながら、便秘解消に取り組みましょう。

 

 

ストレスを感じやすいと痙攣性便秘になりやすい

残便感,痙攣性便秘

 

3日以上排便がない日が月に4回以上あることを「習慣性便秘」と言います。
習慣性便秘は、「弛緩性便秘」、「痙攣性便秘」、「直腸性便秘」の3つに分類されます。

 

そして、「痙攣性便秘」とは、ストレスや疲労が原因で大腸が収縮(痙攣)を起こし、便を少しずつしか出せなくなる便秘です。そのため、残便感を感じてしまうのです。

 

そして、過度なストレスや睡眠不足、不規則な生活などにより、自律神経のバランスが崩れ、腸の動きに影響が出ます。

 

自律神経は体内の代謝や消化の働きの多くをコントロールしています。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」が交互に切り替わりバランスをとりながら働いているのです。
しかし、これらの神経がバランスを崩すと「自律神経の乱れ」が起きてしまいます。

 

副交感神経は腸の動きをコントロールする働きがありますが、交感神経が優位に働きすぎると、副交感神経が正常に機能せずに、腸の働きにも影響が出てしまうのです。

 

自律神経が乱れてしまうと、腸の蠕動運動が強まり、過剰に収縮して痙攣したような状態が起きてしまいます。
痙攣したような状態になってしまうと、便は外側に押し出される前にまた内側に戻ってしまう、という動きを繰り返してしまい、便をうまく送り出せなくなってしまいます。
そのため、腸内に便が滞ってしまい、便秘を引き起こします。

 

このようにストレスが直接影響をおよぼす痙攣性便秘は「ストレス性便秘」とも言われます。

 

便秘というと、女性に比べ男性はなりにくいイメージがありますが、痙攣性便秘はストレスや生活習慣に起因するものなので、男性にも多い症状です。

 

痙攣性便秘の特徴

痙攣性便秘には以下のような特徴があります。

 

便秘と下痢が交互に起こる

残便感,痙攣性便秘

痙攣性便秘は、腸が痙攣をおこした状態で便秘になったり、腸が過剰に運動してしまい、消化と吸収のスピードが合わなくなり下痢になったり、便秘と下痢が繰り返し起こるのが特徴です。

 

いずれも腸が正常に動いていないことに起因しています。

 

腸の蠕動運動が活発過ぎる時

・・本来吸収されるはずの水分まで一緒に出てしまう【下痢】

 

腸が痙攣している時

・・便の流れがスムーズに行われず便が腸にたまりやすい【便秘】

 

 

食後に下腹部が痛くなる

残便感,痙攣性便秘

痙攣性便秘は大腸の異常な運動が原因のため、特に胃腸が活発に動く食後に下腹部が痛くなることが多く見られます。

 

また、残便感による腹痛を感じることもあります。

 

 

 

硬くコロコロした便

残便感,痙攣性便秘

腸の収縮が激しくなり、スムーズな排便がなされないと、長期間腸内に便がたまるために、便は細く短くなったり、うさぎの糞のようにコロコロとした便になったりし、排便後も残便感があります。
毎日排泄があっても、細い便やコロコロした便の場合は、便秘症状と言えるでしょう。

 

痙攣性便秘になる原因とは

痙攣性便秘になる原因とは、ストレスや不規則な生活などによる自律神経のバランスが崩れることです。

 

それでは、痙攣性便秘を引き起こす主な要因を見ていきたいと思います。

 

不規則な生活

 

残便感,痙攣性便秘

シフト制勤務や夜勤で働いていると、不規則な生活になってしまいがちです。

 

また社会全体の深夜化傾向が強まり、最近は夜遅い時間まで営業している業態も増えています。コンビニは24時間が当たり前、スーパーも23時頃まで営業していたり、家電量販店も22時頃まで営業したりします。

 

そのため、それらで働く人だけでなく、利用する人々もまた不規則な生活になりがちです。
便利ではあるものの、寝ているはずの深夜に活動をすることは、体に良くない影響を与えてしまいます。

 

不規則な生活が習慣化してしまうと、生体リズムが狂って自律神経のバランスを乱す原因となります。
また不規則な生活は、睡眠不足や食生活も乱れがちで、便秘になりやすい原因が多く含まれています。

 

 

睡眠不足

 

残便感,痙攣性便秘

残業やプライベートの充実、仕事と家事の両立で睡眠不足になることもあります。

 

退勤後も飲み会やデート、または習い事やジムなどの自分磨きに熱心な人は、仕事以外にも多忙に過ごす日も多いでしょう。ストレス発散に行っているつもりでも、そのために睡眠不足になってしまうと便秘の原因になってしまうので注意しましょう。

 

また子育て中の女性にとっては、帰宅後の家事の両立はやはり大変ですよね。日中は仕事で身体的にも負担がかかっている上に、帰宅後の家事に追われ、日々睡眠不足・・・という人もいるでしょう

 

睡眠中は腸の働きをコントロールする副交感神経が優位となります。
しかしながら、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低下していたりと、交感神経が優位になりすぎてしまいことにより、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

 

その自律神経のバランスの乱れが、痙攣性便秘の要因となるのです。

 

 

ストレス

 

残便感,痙攣性便秘

不規則な生活や睡眠不足だけでも便秘の要因となるところ、さらに仕事や人間関係などのストレスがたまると、腸の動きに直接影響が出てしまいます。

 

例としてあげてみましょう。

 

仕事のストレス

・まだ仕事に慣れていない時期
・苦手な業務や対応
・取引先や顧客らのクレーム対応

仕事上でストレスを感じることは非常にたくさんあり、大変です。

 

職場の人間関係

・スタッフ間の厳しい上下関係
・気の合わない同僚と一緒の勤務
・管理の厳しい上司との関係
・ノルマ達成に対して厳しい上司

このような職場環境のストレスは、自分では改善しにくいので厄介です。

 

オーバーワーク

・毎日のようにある残業
・自宅での残務処理
・スタッフの急な欠勤による補填勤務

あらゆる企業や職種で、オーバーワークが問題となっています。

 

休日が取りにくい

・希望通り休みが取りにくい雰囲気
・上下関係から休みを言いにくい
・繁忙期はスタッフが足りずに休日が少ない

休日が取りにくい職場では、体調不良のまま勤務をしてより悪化させてしまうこともあります

 

休憩が取りにくい

・忙しいため、急いで食事を取るだけで休憩がゆっくり取れない
・スタッフが少なく、十分な休憩時間が取れない
・休憩中に行う事務仕事がある

休憩が取りにくいと、心身ともに休むことができずストレスが溜まりがちとなります

 

家事や育児

・家事や育児で多忙な日々
・仕事と家庭の両立で自分の時間がない
・子供の成長や進路などでの問題

家事や育児などもストレスを感じる多々の要因となりがちです。

 

経済面でのストレス

・収入に対する不満や不安
・子供の教育費に対する負担や不安
・減給や転職などによる変化からくるストレス

経済的な不安やストレスは多くの人が抱えています。

 

以上のように、例として挙げるだけでも多くのストレスを抱えながら、仕事や生活をしていることが多いのです。

 

痙攣性便秘で悩む人の中には、仕事のストレスが原因のため、休日はあまり症状が出ない、という人もいるようです。

 

それから、痙攣性便秘自体がストレスとなり、さらに便秘症状が悪化するという悪循環に陥る場合もあります。
痙攣性便秘を改善するには、まずはストレス解消や生活習慣を正す事が先決です。

 

痙攣性便秘の解消法

痙攣性便秘の解消は、まず第一にストレスの解消で、自律神経のバランスを整えることが重要です。
業務内容や人間関係、職場環境、生活環境など、ストレスの要因となるものは非常に多く、人々がストレスとは無縁の生活を送るのはなかなか難しいでしょう。

 

しかし、なるべくストレスは溜め込みないようにし、ストレスの元を排除するか、排除できない場合はストレスを解消出来るようにしていきたいものです。

 

ゆっくり入浴する、適度な運動で汗をかく、趣味の時間を持つ、読書をする、音楽を聴いてリラックス、アロマをつける・・・など、人によってストレス解消法は様々です。
ぜひ自分に合ったストレス発散方法を見つけて、ストレスをためこまない生活を心がけてみましょう。

 

入浴、読書などのリラックスタイム

残便感,痙攣性便秘

入浴や読書などでリラックスタイムを送ることもおすすめです。
ゆっくり入浴してリラックスするだけでも副交感神経の働きを優位にし、腸の動きにいい影響を与えてくれます。

 

電車やバス通勤の間、スマホ(スマートフォン)を見て過ごしている方は、読書時間に変更してみるのも良いでしょう。
スマホから発せられるブルーライトは自律神経の乱れにもつながりますので、見過ぎに要注意です。

 

副交感神経の働きを優位にするために、意識してリラックスタイムを持つようにし、睡眠時間も十分にとるようにしましょう。

 

 

運動不足解消

残便感,痙攣性便秘

運動不足は自律神経に不調をきたし、副交感神経の活性化を妨げます。
運動をすることでストレス解消にもつながります。

 

しかし人によっては、過度な運動が逆効果の場合もあります。
適度に汗をじんわりとかく程度の、ウォーキングなどの軽い運動を日常的に取り組むことをお勧めします。

 

電車やバスでの通勤であれば、一駅(停留所)前で降りて、職場までのウォーキングの時間を入れるのも良いでしょう。

 

「過敏性腸症候群」に注意

残便感,痙攣性便秘

痙攣性便秘が悪化すると「過敏性腸症候群」を発症する可能性があります。

 

過敏性腸症候群は、ストレスにより腸が正常に働かず、下痢が続くタイプ、便秘が続くタイプ、また便秘と下痢を繰り返すタイプ、と症状にも個人差があります。

 

ストレスがかかる場所に向かう時など、急に腹痛が起きて下痢などが起こり、ひどくなると通勤さえままならなくなってしまう程です。

 

残便感や膨満感(ガス)、腹痛などの不快な症状が大腸、小腸に慢性的に起こり、吸収不良症候群のため、栄養不良となり貧血を伴いやすくなります。

 

ストレス社会の現代、若い人がかかるケースが非常に増えてきており、自律神経失調症の恐れもあります。
脳が不安やストレスを感じると、それが腸に伝わり、蠕動運動が強くなってしまい、このような症状を引き起こします。

 

症状が当てはまる場合は放置せず、早急に病院で受診しましょう。

 

対策としては、痙攣性便秘同様にストレス解消と生活改善につとめ、睡眠を十分にとるようにしましょう。
また体を冷やさないように心がけ、消化のよい食事をとるようにしましょう。

 

おすすめの効果的な栄養素と食材

消化酵素(アミラーゼ)

消化を促し腹痛を防ぐ
【山芋、大根、かぶ】

 

アリシン

体を温め下痢を防ぐ
【にんにく、にら、ねぎ、たまねぎ】

 

ビタミンB1などのB群

精神を安定させストレスに強くなる
【玄米、玄米発酵食品、酵母、大豆とその製品、すりごま、緑黄色野菜】

 

カルシウム

精神を安定させ、ストレスに強くなる
【大豆とその製品、緑黄色野菜、海藻類】

 

 

ビタミンCがストレスで消費されてしまう?!

残便感,痙攣性便秘

便秘に苦しんでいる人は、便が出ない、おなかがすっきりしないなど排便トラブルに悩まされています。
排便トラブルは他の人には言いにくいこともあり、一人で悩みをかかえこんでしまいがちです。
ストレスは便秘の原因になりますが、さらに便秘であること自体がストレスを生む悪循環になってしまいがちです。

 

そしてストレスにより、ビタミンCは大量に消費されてしまうので、意識して摂取するように心がけましょう。
ビタミンCは水溶性ビタミンといい、摂取しすぎても体外に排出されやすいので、毎日食事で補うようにしましょう。

 

朝食はなかなか食べられない・・・という人も、果物をヨーグルト等と一緒に食べたり、ジュースにしたり、食事に取り入れるようにしていきましょう。

 

ビタミンCは抗酸化作用があり、老化防止やがんの抑制にも効果があると注目されています。
また骨を形成し、皮膚を丈夫にするなど、美肌に重要なコラーゲンもビタミンCによって体内で生成されます。

 

ビタミンEも同様ですが、発汗などによっても失われることが多いので、特にスポーツをする人は不足しないようにビタミン群の食材を摂取するよう心がけましょう。

痙攣性便秘の注意点

痙攣性便秘での注意点があります。

 

食物繊維の過剰摂取

 

残便感,痙攣性便秘

便秘解消の食品をイメージするときにまず浮かぶのが食物繊維ですよね。
しかし痙攣性便秘の場合、食物繊維の過剰摂取には注意が必要です。

 

食物繊維には2種類あります。

便を柔らかくし、有害物質を吸着し体外に排出する「水溶性食物繊維」

蠕動運動を活発にする「不溶性食物繊維」

 

痙攣性便秘は、弛緩性便秘のような一般的な便秘とは違い、大腸が異常な運動をしている便秘なので、余計に痙攣をさせてしまうことになるため、「不溶性食物繊維」の摂り過ぎは逆効果となります。
痙攣性便秘で食物繊維を摂る際には、寒天や海藻類、山芋、野菜類に多く含まれる「水溶性食物繊維」が適しています。

 

なるべく刺激性の少ない、消化のよい食事を摂るようにしましょう。

 

 

便秘薬、下剤の使用

 

残便感,痙攣性便秘

便秘薬や下剤は、不溶性食物繊維と同じように大腸の動きを促進してしまうので、痙攣性便秘では症状を悪化させてしまうことになります。

 

便秘薬を使わずに、便秘を改善していけるように、生活習慣の見直し、ストレス解消から始めてみましょう。

 

また、便秘になりにくい腸内環境を整えることが重要です。

 

痙攣性便秘になりにくい腸内環境を整える方法

痙攣性便秘になりにくくするには、原因となるストレスを溜めないことが非常に大切ですが、同時に、痙攣性便秘になりにくい腸内環境を整えることが重要です。

 

まとめ

1 習慣性便秘の一種「痙攣性便秘」は、ストレス等による自律神経の乱れから、腸の蠕動運動が強まってしまい、痙攣したような状態が起きてしまいスムーズな排便ができなくなってしまいます。

 

2 痙攣性便秘の特徴は、便秘と下痢が交互に起こる、食後に下腹部が痛くなる、硬くコロコロした便などです。

 

3 痙攣性便秘の解消法は、ストレスをためこまないことが第一です。また、リラックスできる時間をとる、軽い運動をする、睡眠を十分にとるが有効です。

 

4 痙攣性便秘が悪化すると「過敏性腸症候群」を発症する可能性があり、要注意です。

 

5 痙攣性便秘は食物繊維の過剰摂取に注意し、便秘薬の使用は避けましょう。

 

6 痙攣性便秘になりにくくすためには、腸内環境を整えることが重要です。

 

 

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