残便感 原因 一過性便秘

残便感につながる「一過性便秘(いっかせいべんぴ)」とは

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残便感をもたらす便秘は、「便秘」と一言でいってもいくつかの種類に分けられます。

 

□旅行中はいつも便秘になるけれど、帰ってくると便秘は自然と解消する
□ストレスを感じると、一時的に便秘になる
□食べ過ぎたり、飲み過ぎたりすると、数日便秘になることがある
□睡眠不足や不規則な生活を送っていると、便秘になることがある

 

このように一時的に便秘になることを一過性便秘といいます。

 

便秘を引き起こす原因によって、その症状も対処法も様々です。
自分の便秘がどのようなタイプなのか、その原因を知ることは便秘解消にはとても重要です。

 

ここでは「一過性性便秘」と言われる便秘について見ていきたいと思います。

 

 

機能性便秘の「一過性便秘」と「習慣性便秘」

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便秘は大きく分けると、「機能性便秘」と「器質性便秘」に分類されます。

 

そして、食生活や生活習慣が原因とされる機能性便秘は、急性の「一過性便秘」と慢性の「習慣性便秘」に分けられます。

 

さらに、習慣性便秘は、「弛緩性便秘」、「痙攣性便秘」、「直腸性便秘」の3つに分類されます。

 

「一過性便秘」

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一時的にストレスを受けたときなどになる便秘です。
旅行先ではよく便秘になる、生活環境が変わって便秘になった、という話をよく耳にしますね。このように、急に起こるのが特徴ですが、原因となることが解消されたり、通常の排便環境に戻ったりすると治ります。残便感も一時的なもので、一過性便秘の解消とともになくなります。そのため、自身では特別何も感じないままに、発症して解消している、ということもよくあります。

 

しかしながら、一時的なストレスは一過性便秘を引き起こしますが、ストレスが解消されずにためこんでしまうと、便秘が慢性化して痙攣性便秘へと移行する可能性もあります。
一過性便秘の原因となるストレスはためこまず、ストレス解消やリラックスによる気分転換を心がけましょう。

 

 

「習慣性便秘」

 

医学的に厳密な定義はないのですが、週に3日以上排便がない状態が月に4回以上続くと、慢性的な便秘とされます。
慢性的な便秘である「習慣性便秘」は、以下の3つに分類することができます。

 

弛緩性便秘

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大腸の筋肉のゆるみから起きる、女性や高齢者、運動不足の人に多い便秘で、日本人にとって最も一般的な便秘とも言えます。

 

ダイエットや運動不足、加齢などによる筋力の低下から、便を押し出す力が弱くなることが原因です。

 

腹筋力が低下すると、いきむ力も弱まってしまい、スムーズに排便できなくなります。
そしていきむための腹筋力の低下だけでなく、大腸の筋力低下も原因の一つです。
大腸は平滑筋という不随意筋(自分の意志でコントロールできない筋肉)でできていて、腹筋が低下すると、腸の平滑筋の筋力も低下し、蠕動運動が弱まってしまい、便を肛門に押し出しにくくなってしまうのです。

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痙攣性便秘

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自律神経の乱れによって生じる便秘で、主にストレスや睡眠不足などの疲労が原因で、「ストレス性便秘」とも言われます。

 

ストレスや睡眠不足、不規則な生活等は自律神経のバランスを崩してしまいます。
自律神経が乱れると、腸の動きをコントロールする「副交感神経」が正常に機能せず、その影響で腸の蠕動運動が強まってしまい、まるで痙攣しているかのような状態になります。
そのような状態では便をうまく送り出せなくなり、腸に便が滞ってしまいます。

 

また痙攣性便秘は便秘と下痢が交互に起こるのが特徴です。
弛緩性便秘のように腸の動きが悪くなる便秘とは逆に、腸の動きがストレスにより過剰になるため、一般的な便秘解消法が逆効果になる場合もあるので注意が必要です。

 

便秘と言えば女性に多いイメージですが、痙攣性便秘はストレスが原因となるため、男性にも多い症状です。

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直腸性便秘

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普段便意を我慢しがちな人に多い便秘です。

 

大腸には問題がないのですが、便が直腸まで届いているのに、便意を感じないためにトイレに行かず、気づけばひどい便秘になっているという悪循環に陥ってしまいます。
一般的な便秘に比べ改善が難しいため「スーパー便秘」とも言われます。

 

本来は直腸まで便がおりてくると便意が働き、便を押し出す蠕動運動が起きます。
しかし日常的に便意を我慢し続けていると、直腸に便がたまり続け、次第に脳に伝える働きも直腸の感覚も鈍くなり、次第に便意自体を感じなくなってしまうのです。

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このように分類してみると、思い当たる症状や原因などに、自分がどのタイプの便秘か気づかされるかもしれません。

 

自分の便秘のタイプを知ることは、便秘解消に取り組むためにはとても重要なことなのです。

一過性便秘になりやすいシーンやシチュエーション

一過性便秘は、一時的なストレスや環境の変化によるものですが、一過性ですので、自身が便秘であることに気付かないままに治ってしまっていることもあります。

 

一過性便秘になりやすい例を挙げていきたいと思います。

 

社会人になりたての新人期

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高校や短大、大学を卒業していざ就職。
社会人になりたての新人期は、初めての仕事という大きな環境の変化になりますから、心身ともにストレスを受け、一過性便秘になりやすいと言えるでしょう。

 

例えばサービス業で、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という挨拶一つとっても、どの程度の声の大きさで言うのか、頭はどれくらい下げたら良いのか、手の位地はどうするのか、お客様にはどう接したら良いのかなど、基本中の基本のことさえも初めてのことです。売り場に立って、実際に接客する時には、緊張で手や足が震えてしまう人もいるかもしれません。また商品知識や商品の配置、店舗の約束事、精算のシステム等、覚えなくてはいけないことは山ほどあります。

 

今まで買う立場しか経験してこなかった人が、販売する立場として接客をするのですから、慣れるまでは少し大変です。また上司や先輩スタッフ、同僚との関係にも慣れるまでには時間がかかるでしょう。

 

このような緊張やストレスから一過性便秘になることがありますが、職場や仕事、人間関係に慣れることで解消されることが多いです。

 

 

転職

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仕事をしていれば、何かしらの事情で転職する機会もあるでしょう。まず転職をすること自体がストレスを感じる行為です。

 

そして、すでに社会人経験があれば、同じ新人でも仕事に慣れることはそれほど難しくないのかもしれません。それでも、新しい職場というのは慣れるまでに多少なりとも時間がかかるものです。

 

同じ職種からの転職であったとしても、例えば、扱うものやブランドが異なれば新たに覚えることもたくさん出てきますし、その企業のシステムに慣れたり、新しい人間関係に馴染むまでにはやはり時間もかかりますし、ストレスも感じます。また、異業種からの転職であれば、その違いに戸惑うことも出てくるでしょう。

 

そのような変化から一過性便秘になることがあります。
いずれも慣れることで解消されるでしょう。

 

 

売り上げノルマ

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営業や販売職などの職種によっては、売り上げノルマが課せられていることがあります。
中には、歩合制の給与のところもあるでしょう。

 

調子良く売れている時は良いですが、季節やタイミングなどによって売れ行きが悪い時もあるでしょう。そういう時にはやはりストレスから一過性便秘になりがちです。

 

責任感が強い人ほど便秘になりがちで、常にそのような状況下に置かれるようになってしまうと、一過性便秘から慢性化してしまうこともありますので注意が必要です。

 

 

人間関係によるストレス

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仕事やプライベートでは、常に誰かしらと関係を持つことになるでしょう。人が集まれば人間関係が生まれ、関わる人が多くなるほど、トラブルが発生しがちとなります。

 

人間関係によるストレスは、腸にとって非常に大きな影響を与えます。

 

小さなことであれば、一時的な一過性便秘で終わりますが、長期化したり複雑化したりすれば、便秘が慢性化して痙攣性便秘や過敏性腸症候群になってしまうこともあります。

 

人間関係による大きなストレスを感じている場合は、その場から離れるような選択も考える必要があります。

 

 

引っ越し・転居

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仕事の都合や結婚、新築などの理由で、住居環境を変えることもあると思います。慣れ親しんだ土地から、新たな土地に引っ越した場合、慣れるまでにストレスを感じたり、違いに戸惑いを感じたりすることで一過性便秘になることがあります。

 

時には、地方によって言語(訛り)や生活習慣が異なることもありますし、国が変わることもあります。

 

いずれにしても、新しい住環境に慣れることで、一過性便秘は解消されるでしょう。
新しい住環境に無理に適応しようとせず、焦らず徐々に慣れていくことが大切です。無理しすぎると、それが大きなストレスとなってしまうこともあります。

 

 

暴飲暴食

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仕事の後や週末に飲み会や合コンなどで飲むことも少なくないでしょう。また、忘年会や繁忙期前の決起会など、職場の飲み会も開催されることもあるでしょう。

 

お酒と一緒に、から揚げなどの肉類や脂っこいものが多くなりがちですので、消化が悪く胃に負担がかかります。
退勤後となると、開催時間も遅くなりがちですので、より便秘を引き起こしがちです。

 

そのような機会に暴飲暴食をしてしまうと、一過性便秘になることがあります。
お酒と一緒に水を飲んだり、サラダや漬け物など野菜も一緒に摂るようにしましょう。
そうすることで、胃腸への負担を少しでも軽減できます。

 

 

極端なダイエット

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特に女性や、アパレル系・美容系の仕事をされている方は、体型を気にしがちです。

 

自社ブランドを身に着けて売り場に立ったり、美容系アイテムの実演販売だったりすると、少し体重が増えたり、頬がふっくらしたりしただけでも非常に気になるかもしれません。

 

そうした時に、1日何も食べない、などという極端なダイエットをする人もいます。

 

食べるものが減ってしまうと、便はカサが増えず、食物繊維や水分も不足し、便秘となりがちです。
排便が促されなければポッコリお腹の原因ともなりますから、極端なダイエットをするのではなく、運動をするとか、低カロリーな栄養バランスの良い食事にするとか、健康的な他の工夫をすることがおすすめです。

 

 

繁忙期

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仕事をしていると、業務上で季節的なイベントや締日・決算などで、繁忙期があると思います。繁忙期にはいつもよりも忙しく、勤務時間が長くなったり、残業しがちになったり、休暇も思うように取れなくなるかもしれません。

 

また、プライベートでも年末年始はいつもより忙しくなったり、子供の卒業・入学などに伴って忙しい時期があったりします。

 

そのような原因から便秘を引き起こしがちです。

 

通常の業務や生活に戻ることでまた排便習慣が元に戻るとは思いますが、繁忙期で忙しい上に便秘で体調不良となると、非常に苦痛を伴います。

 

頑張らなくてはいけない時にこそ便秘にならないよう、常日頃から便秘になりにく腸内環境を整えておくことがおすすめです。

 

 

結婚や妊娠

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プライベートで結婚や妊娠などの変化あった場合にも、便秘になりやすくなります。

 

結婚による変化でマリッジブルーになったり、妊娠による変化でマタニティブルーとなったり、そのような単語が存在することからも心因的な負担が大きいのが分かります。

 

女性特有のものに思われがちですが、男性にも当てはまりますので油断は禁物です。
結婚やパートナーの妊娠により、精神的や経済的負担が大きくなることで、男性であっても、便秘を引き起こすことがあります。

 

その上、一過性の便秘で済むこともあれば、結婚生活はこれからずっと続くことですし、妊娠生活が数ヶ月続いた後は出産・子育てと続きますので、便秘が長期化し、慢性化してしまうことも少なくありません。

 

このような変化はプライベートと仕事のバランスにも影響してきます。
辛い状態が続く場合は、一人で悩まずに、パートナーと相談をしたり、職場の上司や同僚、人事に相談することも大切です。

 

一過性便秘の解消法

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一過性便秘の解消法は、名の通り一過性のものなので、特別な対処をしなくても良い場合もあります。

 

便秘の原因となる出来事などが完了したり、ストレスの原因となることが解消されたりすれば、自然と元の便通に戻るでしょう。

 

時には、一過性便秘になっていたことにも気づかずに、元の便通に戻っているということもあります。

 

ただ、一過性便秘が頻繁に起こるようですと、体調も優れず仕事や日常生活に支障をきたすこともありますから、普段から多少の変化では便秘になりにくいよう腸内環境を整えておくことをおすすめします。

 

そして、一過性便秘になりそうな気配を感じた時には、先にその要因を回避するような行動も有効です。

 

また、何かしらのストレスを受けると分かっている時には、そのストレスを解消する方法を準備しておくことで、長くストレスを受け便秘を引き起こすことを避けられるかもしれませんね。カラオケに行って歌う、スポーツをする、趣味に没頭する、友達と食事をするなど、いろいろとストレス発散になることがあります。

 

このようなストレス発散方法については人によると思うので、何回も同じシチュエーションで便秘になるようだったら、自分なりの解消(予防)法を見出してみると良いと思います。

 

一過性便秘は習慣性便秘の始まり?

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それから、一過性便秘を頻繁に引き起こしていると、慢性化し、習慣性便秘になってしまうこともありますから、要注意です。

 

一過性便秘は習慣性便秘の初期症状とも言われています。

 

ストレスを感じやすい職種や役職で、常にストレスを感じることが多くなったりすると、痙攣性便秘や過敏性腸症候群になってしまうこともあります。

 

また、プライベートを重視しすぎて、毎晩のように合コンや飲み会をし、暴飲暴食をしていると、食物繊維の不足や水分不足、睡眠不足などから、便秘が慢性化してしまうこともあります。

 

長期化・慢性化した便秘は、その解消にも時間がかかるようになります。

 

そのため、少しの変化で一過性便秘にならないよう、便秘になりにくい腸内環境を整えておくことが大切です。

 

一過性便秘になりにくい腸内環境の整え方

一過性便秘は、一時的なストレスや環境の変化で起きる便秘です。
一時的な便秘のため、その原因となるストレスや変化が解消されれば排便も元に戻るために、強い残便感を感じるほどでもないままに終わることもあります。

 

しかしながら、頻繁に一過性便秘を繰り返していると、慢性化して痙攣性便秘になってしまうこともありますし、そうなれば残便感も強くなってしまいます。
そのため、ちょっとしたストレスや変化では便秘になりにくくするために、腸内環境を整えることが重要です。

 

まとめ

1 一過性便秘は、名の通り一過性のもので、少しの環境の変化やストレスなどにより起きます。
 一過性のため、便秘になっていることに気付かないままに、残便感も感じることなく、便通が戻っていることもあります。

 

2 通常、一過性便秘の要因となることが完了・解消することで、便通も通常通りになりますが、頻繁に一過性便秘になっていると、長期化し、慢性化してしまうこともあります。
 慢性化した便秘の場合、残便感も強くなり苦痛を伴うようになります。

 

3 常日頃より、便秘になりにく腸内環境を整えておくことが大切です。
 そうすることで、多少の変化があっても一過性便秘になりにくくなります。

 

 

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